DIY(Do It Yourself)を趣味にすることは、**「自分の暮らしを、自分サイズに仕立てる」**最高の楽しみです。既製品にはない「シンデレラフィット(ぴったり収まる快感)」を味わえるのが最大の魅力です。こちらも初心者の方に向けて、3つのステップで紹介します。
1. なぜDIYが趣味として熱いのか?
- シンデレラフィット: 「あと5cm幅が狭ければ入るのに…」という隙間に、ぴったりの棚が作れます。
- 愛着が湧く: 多少歪んでいても、自分で作った家具は世界に一つだけの宝物になります。
- 賃貸でもOK: 最近は壁に穴を開けずに柱を立てられるグッズ(ラブリコやディアウォールなど)が充実しており、賃貸でも本格的な改装が可能です。
2. 最初に揃える「三種の神器」
いきなり高価な電動工具を全部揃える必要はありません。まずはこの3つがあればスタートできます。
- メジャー(コンベックス)
- 長さを測る道具です。DIYの基本は「計測」です。100円ショップのものでも良いですが、ホームセンターで売っているストッパー付きのものが使いやすいです。
- 電動ドリルドライバー
- これだけは買ってください。 ネジを締める作業を手動でやると手が痛くなり、挫折の原因になります。
- おすすめ: 最初は3,000円〜5,000円程度の安価なコード式や、小型の充電式で十分です。
- 紙やすり(サンドペーパー)
- 木の表面をツルツルにするために使います。仕上がりの手触りが劇的に良くなり、「プロっぽさ」が出ます。
3. 失敗しないための「魔法のルール」
初心者が最も失敗するのは「木材のカット」です。まっすぐ切るのは熟練の技が必要だからです。 そこで、以下のルールを守れば誰でもきれいに作れます。「木材はホームセンターで切ってもらう」
- カットサービス: 多くのホームセンターでは、木材を買うと「1カット数十円」でプロが機械で正確に切ってくれます。
- 設計図メモ: 「縦〇〇cmを2本、横〇〇cmを3本」とメモを持ってお店に行き、切ってもらった木材を持ち帰ります。
- 家での作業: 家では「やすりをかけて、組み立てる(ネジ止めする)」だけ。これなら騒音もゴミも少なく、プラモデル感覚で作れます。
最初におすすめのプロジェクト
いきなり「椅子」や「テーブル」は難易度が高い(ガタつくと危ない)ので、以下から始めるのがおすすめです。
- スパイスラック(調味料棚): 小さいので材料費が安く、100円ショップの木材とボンドだけでも作れます。
- すのこDIY: 市販の「すのこ」を組み合わせて棚にする。切る作業が不要で、結束バンドだけで作れるものもあります。
- 既製品の塗装: 組み立てはせず、IKEAやニトリの無塗装の家具に、好きな色のペンキやワックスを塗ってみる。
まずは**「ホームセンターの木材売り場を散歩する」**ことから始めてみてください。木の香りにワクワクしたら、それがスタートの合図です。
